金はなくとも育つイタチ、と僕の大いなる野望


飼い始めた当初は僕たちもそれなりに気を遣い、イタチのために新しいおもちゃをいろいろと買いそろえてきた。ところが気付くと、そんなおもちゃよりコンビニの空き袋(しゃかしゃか音にご満悦のご様子)やティッシュペーパーの空箱(いつのまにか箱の中にちんまりおさまっている)、あと古新聞や古雑誌(ページとページの間に潜り込む)で遊んでいることが多くなっている。なんと安上がりなやつなんだ!金で買い与えたおもちゃよりも、身の回りの廃物を再利用して楽しみを見つける。まるで闇市でたくましく生き抜いている戦後直後の子供のようじゃないか。僕はそんなイタチの姿を「子供のあるべき美しい姿」として、「拝金主義」そして「ゲーム脳」に冒された現代の子供たちへの提言としたい。そしてこの提言をもってゆくゆくは「教育再生なんとか会議」に「現代教育をフェレットの側面から斬る男」として出席したい。あと僕のもう一つの夢はイタチを主軸に置いた産業廃棄物処理会社を経営することです。具体的には、産業廃棄物を全部イタチのおもちゃとして処理します。そしてゆくゆくは「環境とかとなんとかを考える世界会議」に「エコロジーフェレットの側面から斬る男」として出席して京都議定書かなんかにサインとかしたいとか思ったりとかしている。