イタチ格言

  • 目が覚めたからといってすぐケージの外に出すことなかれ
    • すぐ出してしまうとまだ寝ぼけているので、部屋の隅やソファーの裏で粗相をしてしまうことがある。前科2犯。この防止策としては、目が覚めてもしばらくほおっておいて、立ち上がってケージの扉を前脚でひっかき始めてから出すとよい。
  • 爪切りと耳掃除は寝ている隙を狙うべし
    • だいたい週一の間隔で爪切りと耳掃除をしなければならないのだが、イタチは当然のごとく大暴れする。最初の頃はこちらもまだイタチの扱いに馴れていなかったため、嫌がってぎゃあぎゃあ啼かれると押さえつける手がどうしても緩んでしまい、どうにもうまくいかないことが多々あった。フェレット本には「バイト(おやつ的なもので、イタチはこれが大好物)を舐めさせながら、そちらに気を取られてる隙にやればよい」などと書いているのでその方法も試してみたのだが、これもあまりよろしくない。気を取られるどころか舐めながらもこっちをきっと睨んで本気で咬みついてくる。で、結局そういったルチャ・リブレ的な小手先の技術には期待できなさそうなので、最終的には往時の全日を彷彿とさせるストロング・スタイルに落ち着くことになった。僕たちはまるで熟練したSWAT隊員のように、イタチが寝ぼけてるうちに「GO!GO!GO!」「MOVE!MOVE!MOVE!」と声を掛け合いながら寝床から引きずり出し、僕が「DON'T MOOOOVE!FREEEEEEEEZE!」と叫びながら体と首を固定して動かないように押さえつけ、奥さんが手早く爪を専用バサミで切りそろえていく。終わったら手早くイタチをハンモックの上にほうりこみ、これで任務完了。耳掃除も同様の手順で行う。ちなみにイタチの爪には血管が通っており(爪から透けて見える)、これを傷つけないように切るのが肝心である。血管を傷つけても別に大怪我ではないのだけど、意外に出血するので正直ヒく。
  • マジ咬みしてきたらケージに戻すべし
    • 辛抱強く鼻っ面を指でぴんぴんしてきたおかげで、今では「…あっ、これにんげんさまのはだですやん…!」とわかると本気で咬まなくなってきたようだ。ただ、ヤツも眠くなってくるとその判断基準がなんやようわからんことになっているみたいで、いつもの甘咬みがマジ咬みにかわる。これが実に痛い。そんなときとりあえずは「おまえ眠いんやろがい!」とツッコんでおいて、すぐさま首根っこひっつかまえてケージにほおりこむことにしている。入れられた瞬間は「…えっ、ワシなんでいれられましたん?」と言わんがばかりにうらめしそうにこちらを見ているが、ふと気がつくとやっぱり寝ている。
  • 靴下は肌ではないものと心得たり
    • イタチには「足」という概念はなく、あくまで「人肌」を認識して咬む/咬まないを選択しているようだ。いつもならじゃれついても舐めるだけに留まる足も、靴下を履くと本気で咬んでくるので注意が必要。